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スポーツ報知vol.5
 ボートレース住之江のSG「第30回グランプリ」に出場する18人が決まった。
 最後の勝負駆けだった芦屋・チャレンジカップを制したのは笠原亮(35)=静岡=。グランプリは10年ぶり2度目の出場となるが、台風の目となりそうだ。
 新ペラ制度によって輝きを取り戻した。「以前はどんなペラに乗ってたんだって話ですよ。今のペラ制度は前に乗った人のベースがあるから楽。前に押す、押さないはあるにしても、この制度になって乗りにくいと感じたことはない」。生命線である乗り味さえあれば勝負できるのが、この男の強みだ。
 今年は19優出9Vの荒稼ぎ。10月の浜名湖・ダービーで約3年ぶりにSGへ復帰。復帰2戦目となったチャレンジカップで05年3月、多摩川・クラシック以来となるビッグ制覇を果たした。
 芦屋の直前に同県の先輩・坪井康晴に背中を押され、攻める気持ちを取り戻した。優勝戦も自信あふれるレース。スタート展示でコンマ25と遅れたが「エンジンが鳴いただけ。本番は大丈夫だろう」と気にしなかった。優勝戦を無事故完走すればベスト18入りが決まる状態だったが「別に転んでもいいと思っていました。優勝しか考えてなかった」と言い切った。
 10年前のグランプリは優出6着。「すごいお客さんだった。またあの舞台で走ってみたい。(10年前より)当然、技術は上がってきていると思うし、メンタルも上がってきていると思う」。機は熟した。後は頂点に上り詰めるだけだ。