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スポニチvol.2
 先月は4つのG1レースを消化した。賞金ランク表を見ても分かる通り、大躍進を遂げたのが池永太だ。三国周年のVで一気にグランプリ出場圏内まで押し上げた。盟友の西山貴浩が尼崎ヤングダービーでベスト6入り。「(池永と)帰って来た後に飲みに行きましたけど、こうも人が変わるもんですかね〜」と笑いを誘っていたが、18位のポジションなら目の色も変わってくるだろう。ここから2カ月、目が離せない。
 そのヤングダービーでV候補だったのが茅原悠紀だ。予選3日間を終えて得点率トップ。順調に歩を進めていたが、4日目に落とし穴が待っていた。転覆&不良航法のWパンチで予選落ち。予選トップの選手が準優漏れというまれなケースだった。この節の茅原は新ペラでスタートした。初日は懇々とペラ調整をする姿が印象的に映った。
 「水を一滴も飲まずにやりましたよ。もう呼吸するのと同じくらい。昔は新ペラでも調整しないで行ける時もあった。この(備え付けペラ)制度になって初めて走ったのが尼崎。Fをしてしまったけど、めっちゃ出てましたからね」
 仕上がり自体は上々で、残り2日間もオール2連対と気をはいた。近況はエンジン出しに少し不満もあったようだが、これがリズム好転の糸口にならないか。賞金ランクは23位(9月30日現在)。11日からは下関周年に出走する。昨年のグランプリウイナー、秋の反攻に熱視線を送る。