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デイリーvol.5

 芦屋チャレンジカップが終了し、年末のグランプリメンバー18人が決定した。ラストチャレンジの一戦を制したのは笠原亮。勝ち取った絶好枠から一切の隙を与えず、完璧に逃げ切った。これが10年8カ月ぶりとなるSG制覇だった。
 笠原と言えば、05年多摩川クラシックでSG初出場、初優出、初優勝の離れ業を成し遂げ、一気に脚光を浴びた。その年の暮れに行われたグランプリでは優勝戦(6着)にまで進出。だが、そこからはSG制覇だけでなく、A2陥落も味わうなど、もがき苦しんだ時期もあった。ピットに引き揚げてきたときに見せた涙は、苦労した月日があったからこそ、こみ上げてくるものがあったのだろう。
 その笠原だけでなく、原田幸哉辻栄蔵田中信一郎らボート界の最前線で戦う実力者たちも久々のグランプリ出場を決めた。その年を彩った18人による最高峰の戦い。今年はどんなドラマが待っているのか楽しみで仕方がない。