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ニッカンvol.1
 2015年ボート界の総決算、「SG第30回グランプリ」(12月18〜23日、住之江)開幕まで、残り4カ月を切った。「ROAD to グランプリ2015」では、年末に向けてのマネーバトルにスポットを当て、トップレーサーの動向を追いかける。
 グランプリ出場枠が18人に拡大されて、2年目を迎える。今年は既に5つのSGレースが終わった。
 振り返ると、3月クラシック(尼崎)は桐生順平がSG初制覇を飾った。5月オールスター(大村)と、6月グラチャン(宮島)は山崎智也が、ともに逃げて連続Vを決めた。7月オーシャンC(三国)は石野貴之が5年ぶり2回目のSG制覇を成し遂げ、8月メモリアル(蒲郡)は篠崎元志が、峰竜太とのデッドヒートを制して、こちらも2回目のSG制覇となった。
 賞金トップの山崎はG1も3勝して、獲得賞金は1億1000万円を超えた。まさに絶好調だが、その要因の1つに「レースを楽しむ」という思いがある。若いころはガムシャラに目前のSGを走ったが、01年グランプリ優勝戦でフライングが転機になった。翌年のSG戦は棒に振った。「今までSGの重みを感じてなかった。でも、今は価値があると思って走っている。自分がレースを楽しまないと、お客さんも楽しくない」。甘いマスクで若いファンにも人気のある山崎も、41歳になった。いい意味で落ち着き、冷静に周りを見ることができている。
 山崎は次節、地元桐生周年に出場する。前回大会に続く6回目の制覇を狙う。