順延もあり15日に終わった三国周年は、池永太がG1初優勝を飾った。期待された地元勢では、今垣光太郎が優出(6着)と面目を保ったが、中島孝平は予選落ちと明暗を分けた。
16日終了現在、今垣は賞金ランク10位、中島は同13位とグランプリ出場圏内に踏ん張っている。今年、今垣はG1こそ2勝しているが、SGでは優出がない。7月の地元三国オーシャンカップは、準優で川崎智幸に写真判定の末に敗れて3着。悔しさだけが残った。一方、中島はSGで6月グラチャン(宮島、4着)、8月メモリアル(蒲郡、3着)と2回優出した。
メモリアルの準優が終わった夜、今垣は宿舎で中島と語り合った。「一緒にグランプリに行きたい」。お互いの思いは同じだった。「(中島)孝平は気持ちが強い。大舞台に復帰してSGで2回優出ですから」。今垣は、自分のことより後輩の頑張りを認めた。年末の1億円決戦に臨むため、残り2カ月は両者とも激しく、厳しい戦いが続く。
近畿勢はどうしても大阪軍団の存在感が目立つが、今垣&中島の福井コンビも大舞台に欠かせない。10年(中島優勝、今垣3着)に続く、グランプリアベック出場へ、まい進する。