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スポーツ報知vol.1
 ボートレース住之江のSG「グランプリ」開催まで、あと100日あまり。ベスト18入りにしのぎを削る賞金争いも、残り約3カ月となった。5つのSGが終了して、トップを独走するのは山崎智也(41)=群馬=。先月の蒲郡・メモリアルを制した篠崎元志(29)=福岡=が2位で続く。今年のSG戦線を振り返り、グランプリへ続く流れを占ってみたい。
 蒲郡で行われたSG「ボートレースメモリアル」は明暗が分かれた。勝ったのは12年12月のグランプリシリーズ戦以来のSG優勝となった篠崎。ファイナル1号艇の峰竜太は抜きつ、抜かれつの接戦を落としてビッグ初優勝を逃した。ピットで号泣する峰と、2年前の丸亀・メモリアル優勝戦フライングの悪夢を振り払った篠崎。1期違いのライバル。ニュージェネレーション世代が作ったコントラストはあまりに鮮明だった。
 今年のSG戦線は桐生順平のSG初優勝から始まった。言わずとしれたニュージェネの重鎮。13年5月の福岡・オールスター、優勝戦1号艇で敗れたリベンジを尼崎・クラシックで果たした。
 大村・オールスター、宮島・グランドチャンピオンは山崎智也がど派手に連覇。昨年から好調をキープしており、14年1月以降、G1、SGでは13優出10Vと荒稼ぎしている。グランプリのトライアル2ndの初戦も1号艇が濃厚。3年前の再現を狙う。
 三国で17年ぶりに開催されたオーシャンカップは石野貴之が節イチパワーで優勝。実に5年ぶりのタイトル奪還だった。グランプリ出場は当確。ベスト6入りを目指して期間中に少しでも賞金を上積みしたい。
 峰はグラチャンとメモリアルで優勝戦2着。賞金は確実に積み上げている。太田和美も2日目にフライングした尼崎・クラシックをのぞけば、出場したSGすべてで予選を突破。優出2回と、今年も安定感は抜群だ。昨年のベスト18入りボーダー(約5012万円)を考えれば、毒島誠池田浩二まではほぼ当確だろう。
 残り3カ月。気合が入るのは地元・大阪支部。まだ安全圏とは言えない14位・田中信一郎、16位・松井繁、18位・丸岡正典らが、そろそろエンジンをかけてきそうだ。