「SG第30回グランプリ」(住之江、12月18日〜23日)出場18人が決定するまで残り2カ月を切った。9月はSG開催がなかったこともあり、上位の賞金ランクに大きな変動こそなかったが、逆にボーダー付近は混戦ムード。特に地元・大阪勢にとっては、ここからが正念場となる。
9、10月はG1で稼いだ面々が大きく賞金ランクを上げてきた。桐生、宮島でG1を連覇した毒島は3位へ浮上。目下、トップを快走する群馬の先輩・山崎から「セカンドステージからこい」とかけられたエール≠勢いに変えて、最高の結果で応えてみせた。
他では多摩川周年で今年2度目のG1優勝を決めた瓜生が圏内≠フ15位へと急浮上。三国周年を制した池永はボーダー付近の19位へ、そして、ヤングダービーVの松田祐季もSGチャレンジカップ(芦屋、11月24〜29日)出場が狙える34位へと大躍進した。
現在、グランプリの舞台となる住之江では前哨戦≠ニもいえる高松宮記念が開催されている。初日、2日目に行われたWドリーム戦はグランプリ出場争いのまっただ中にいる松井と田中が地元の意地で快勝。特に賞金ランク16位で地元G1をむかえてしまった松井は、「はっきりいって崖っぷちでしょう。今節で決めるつもりでいく」と気合十分。毎年、グランプリ制覇を軸にして1年を戦っている王者がラストスパートに入ったのは間違いない。
今月はボートレースダービー(浜名湖、20〜25日)が最大の稼ぎどころ≠ニなるが、他の大阪勢では当確≠フ石野と太田はセカンドステージ(賞金ランク6位まで)からの出場へ一進一退が続く。ダービー出場権がない丸岡はG1での賞金上積みがほしい。F罰則でまだSG、G1に出場できない湯川浩司は現在38位だが、一般戦(残りは平和島、戸田)で優勝を続けて、SG解禁となるチャレンジカップに出場できれば一発逆転≠フ可能性は残されている。