先のチャレンジCでは、2ndステージから登場する賞金上位ベスト6争いも混沌(こんとん)とした。結局、地元からは石野貴之(33=大阪)が賞金ランク3位に入り、GP3日目から出場することとなった。
逆境をはね返した。チャレンジCの前検、石野は劣勢エンジンに泣きが入った。それでも、懸命の調整、本体整備で立て直して、ファイナルに駒を進めた。優勝戦にはベスト6ボーダー上の太田和美、守田俊介も進出。パワー的に苦戦が予想されたが、両者に先着して2着に踏ん張った。
昨年のグランプリは1stステージから出場、連日の過酷なプレッシャーを乗り越えて、優勝戦まで進めた。その苦労を踏まえ、今年は年頭からトライアル2ndステージ出場を目標にしてきた。「短期決戦なので、1走1走をより大事にしないといけない」。地元で黄金ヘルメットをつかむ! 石野の挑戦が、もうすぐ始まる。