賞金上位30人のほとんどは、20日からSGダービー(浜名湖)に出走中。今日23日は、予選突破へ大事な勝負駆けとなる。
賞金ランク4位の桐生順平も、準優入りへ2走ノルマを残す。日増しにレース内容は上向いているが、「出力低減エンジンに変わって、ペラが1度もバチッと合ったことがない。正解が出ていない」と、自身は納得していない。
今年は3月クラシック(尼崎)でSG初制覇を飾ったが、4月大村周年の優勝戦でフライング。G1優勝戦のスタート事故罰則により、8月以降は一般戦が中心となった。各地で出力低減機を経験したが、納得の乗り味が来ないと話す。「自分には感性がないんです。峰(竜太)さんみたいに、どんなエンジンでもペラ調整だけですごく出せるような、ペラ調整の感性が欲しい」。表情には悲壮感すら漂い、とても賞金4位の選手とは思えない。
しかし、正解を見つけなければ、年末のSGグランプリ(住之江)にはつながらない。「SGはいつも勉強になります。自分の足りないものが分かるから」。とことん自分を追いつめ、納得するまで桐生は妥協しない。