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スポニチvol.5
 チャレンジカップが終わり、グランプリに出場する18選手が決まった。師走を迎え、ボート界も決戦ムードが高まってきた。1億円決戦をちょっぴり早く展望してみよう。
 トライアル第1ステージ組では笠原亮坪井康晴に勢いを感じる。笠原は新ペラ制度になってリズムを戻してきた。チャレンジCでV。新勝率はデビュー初の8点。今年は19優出9Vと結果を残した。一時はピット離れに苦しんだが、今ではそんな心配も無用。スピード全開の走りに期待したい。
 坪井はエンジン出しに定評。住之江は今年2回走ってともに優勝を飾っている。09年グランプリでは優勝戦1号艇まで上り詰めた。「あの時は悔しいというより申し訳ない気持ちだった。たまに思い出すことはあるけど、もう年数もたってますからね」。第1ステージはわずか2戦で決着。自分のパターンの調整を持つのは強みと言えよう。
 第2ステージから出場する6人の中では守田俊介に注目したい。下半期の勢いならこの人。ダービー、チャレンジCと上位の足を引き出した。バリバリに仕上げるタイプではないゆえ、強力足を完成させた時の強さはケタ違い。
 今年から「6強」には複勝率上位のエンジンがわたるルール改正があった。三たび上位の足を完成させれば、一気に頂点に立ってもおかしくない。