:今節出場予定選手 ※数字は8/11現在のものです。

 昨年8月〜今年5月のG3オールレディース戦は24節。優勝戦の決まり手は「逃げ」が16回、「差し」が5回、「抜き」が2回、「恵まれ」が1回。さらに「差し」は2コースが3回。意外にも「まくり」は一度もなかった。機力上位の選手が優勝戦の好枠を占め、そのままチャンスをしっかりモノにした。稼ぎ頭は寺田千恵で5優出V4、次いで鎌倉涼が5優出V3、谷川里江が5優出V2、三浦永理が4優出V2、岸恵子が2優出V2。ちなみに今年のG1レディースチャンピオンを制した滝川真由子は1優出Vゼロだった。今年の賞金トップを走る平高奈菜が7優出Vゼロというのも意外だ。ちなみに今節選手では香川素子が意外にもV1止まり。高橋淳美は地元・住之江でV1している。

 2連対率35%のエンジンで前検の感触は「普通」だった滝川真由子が予選16位から準優進出戦を3着で準優に進み、予選トップ通過の香川素子がインで2、3コースに山川美由紀、平山智加というレースを4コースから差し抜け、2マークで山川と平山の競りを冷静に差して準優1着。そして、優勝戦は3号艇で5カドに持ち出してのまくり差し。中里優子に一度は逆転を許したが、2周2マークで大逆転。連日の逆転劇を演じたB級レーサーが快挙を成し遂げた。
 ちなみに今節アクアクイーンカップ出場選手では山川がエンジン負けを気合と腕で克服して優出。優勝戦は5着だったが、6号艇から果敢な前づけでスタンドを沸かせた。予選トップ通過を生かせず準優で敗れた香川もアクアクイーンカップにやってくる
 G1レディースチャンピオンが終了し、次なる大舞台は12月のG1クイーンズクライマックス。今年の開催地は福岡とあり、今後年末までに福岡勢のモチベーションと勢力が加速することが予想される。8月のG1レディースチャンピオン(丸亀)が終わった時点で賞金ランク上位につけている福岡勢は9位の小野生奈、13位の日高逸子、15、16位の川野芽唯と藤崎小百合、18位の竹井奈美といった面々。ボーダーの12位以内へ燃えるものがあるはずだ。(いずれの選手も今節出場はなし。)
 今節出場選手で賞金ランク上位は、2位の遠藤エミ、4位の山川美由紀、7位の鎌倉涼。女子レース戦線の中心を担う彼女らも前出の福岡勢に対抗し、獲得賞金のさらなる上積みを狙って今節面白いV争いを見せてくれるに違いない。

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