ひまひま
vol.8

上位8選手が現時点で出場当確!

賞金王決定戦の出場選考は、SGチャレンジカップが終了する11月24日までです。
賞金ランクを見ると、すでに上位8選手が現時点で当確。8位と9位の差は約1300万円もあります。

本当に当確なのかどうかを確かめてみました。
今後残るSG・G1は、G12節(丸亀ダイヤモンドカップ・宮島周年)とSG1節(津チャレンジカップ)。
各レースの斡旋が決まっている全選手において、予選7走全勝→準優1着→優勝戦1〜6着全パターンを想定して計算しました。※優勝戦で同着がないことを想定。

その結果、残るSG・G1がどんな結果になっても、11月4日現在で7180万円以上の選手は絶対に今後13位以下にならないことを確認しました。
例えば、8位の7344万円・篠崎元志選手は、福岡・G1周年(10月30日〜11月4日)のあとF休みに入るものの、たとえ福岡・G1周年で途中帰郷しても13位以下に落ちることはありません。
他の8位以内の選手も、チャレンジカップまでの斡旋をすべて辞退しても賞金王決定戦は当確です。

今後の目標金額は6100万円前後!

上位8選手が出場当確となると、残るイスは4つ。
【11月4日現在 9〜13位選手】
9位 湯川 浩司 6079万円
10位 峰  竜太 5919万円
11位 中島 孝平 5823万円
12位 齊藤  仁 5405万円
13位 田中信一郎 5318万円

一番微妙なのは、やはりチャレンジカップF休みの峰竜太選手。
中島選手が追い越せば峰選手は11位となり、下位からチャレンジカップ優勝者が出れば事実上12位の微妙な位置です。

でも、峰竜太選手はF休み明けに鳴門・一般戦(11月21日〜24日)に出場。4日間開催で、最終日がチャレンジカップと同じ日のレースです。
11月24日は津(SG)と鳴門(一般)の離れたところで激しい12位争いが繰り広げられるかもしれません。

では、峰選手は鳴門・一般戦で最大いくら稼ぐことができるのでしょう。

【鳴門・一般戦 賞金内訳】
日当など前検日1万2000円
開催中2万2000円×4日=8万8000円
※中止順延の場合も2万2000円加算。

賞金1日目予選(1着)8万円+特選(1着)10万円=18万円
2日目予選(1着)8万円+特選(1着)10万円=18万円
3日目 一般(1着)8万円+準優(1着)10万円=18万円
最終日 優勝(1着)70万円+日本財団会長賞50万円=120万円

その他スタート無事故賞2万円
完全優勝金…など

合計 186万円(+完全優勝金)


獲得賞金額には、日当なども含まれます。
このほか、ナイター手当(1日1万5000円/前検日含む)もあります。

スタート無事故賞は、節間中、全出場選手が選手責任スタート事故を起こさなかった場合、最終日にいた全選手に加算されます。

【スタート無事故賞】
G3以下 5000円×開催日数
G26000円×開催日数
G17500円×開催日数
SG 1万円×開催日数
例)G1の6日間で節間スタート無事故だった場合…4万5000円

このように、峰選手は鳴門・一般戦で最大約186万円を稼ぐことが可能です。
すなわち、11月24日までに5919万+186万=6105万まで稼げることになります。
峰選手以下の選手は、峰選手が届かない6110万円を狙えば、賞金王決定戦当確の可能性が高くなるのかもしれません。

今後のG1(丸亀ダイヤモンドカップ・宮島周年)は、この「6100万円前後」に近づくための争いといえます。
その後、6100万に足りない分がチャレンジカップでの条件となりそうです。

節間平均獲得賞金額を調べてみた

さて、G1レースの節間獲得賞金額はどのくらいになるのでしょう。
2011年4月以降、賞金体系が大きく変わりました。それ以降のG1(地区選・賞金女王を除く)77節の獲得賞金平均値を集計してみました。

【G1レース 最終日成績別 節間平均獲得賞金額】
集計対象:2011年4月以降のG177節
  1着 2着 3着 4着 5着 6着
優勝戦 1011万 484万 372万 289万 259万 240万
特別選抜A戦 198万 166万 145万 133万 132万 126万
特別選抜B戦 161万 138万 122万 117万 115万 110万
一般戦の選手は、平均79万円
■集計方法
・下記のレースの優勝賞金も、周年と同じ900万円で集計。
 G1名人戦・新鋭王座・女子王座(優勝賞金:1000万円)
 G1ダイヤモンドカップ・高松宮記念(優勝賞金:800万円)
・ナイター手当、スタート無事故賞などは0円として集計。
※11月開催の丸亀・ダイヤモンドカップの場合、優勝賞金を100万円減らして911万円と考えてください。さらにナイター開催のため、ナイター手当1万5000円×7日間=10万5000円を加算してください。

集計期間のG1優勝者は77人いて、平均値を計算すると1011万円でした。
ちなみに節間獲得賞金額の最高は1026万円(今垣光太郎選手/11年7月三国周年)。最低は990万円(平石和男選手/13年5月平和島周年)。

G1優勝戦2着選手平均484万円
優出せず、特別選抜A戦1着選手平均198万円
そして、一般戦まわりの選手平均79万円です

また、チャレンジカップの分も集計してみました。
優勝賞金がチャレンジカップと同じ2500万円のSGレース8節の平均値です。

【SGレース 最終日成績別 節間平均獲得賞金額】
集計対象:2011年4月以降の優勝賞金2500万のSG8節
  1着 2着 3着 4着 5着 6着
優勝戦 2653万 941万 681万 587万 559万 541万
特別選抜A戦 329万 263万 237万 210万 206万 184万
特別選抜B戦 244万 201万 187万 170万 159万 151万
第9レース 161万 141万 133万 128万 126万 120万
一般戦の選手は、平均100万円

優勝選手は平均で2653万円2着941万円獲得
特別選抜A戦1着329万円です。

この結果から見て、11月17日までに12位選手との差が330万円以内でないと、チャレンジカップは「最低でも優出条件」となります。
優出しなくても賞金王出場に届くような位置にいることができるかどうかが、今後のG1の大事な争いになってきます!

現在の12位は10月・蒲郡周年で優出3着だった齊藤仁選手(5405万円)ですが、やはり、現在9位の湯川選手の6000万円前後を目標にしておいた方がいいでしょう。
さらに、今後のG1戦線を走る選手は、チャレンジカップ前までに5700万円以内へ入っておきたいところです。

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