繁野谷選手
カーレーサーから転身、競艇選手に
繁野谷選手が、レーシングドライバーから競艇選手になったという話は有名ですが、
まずはそこまでの経緯をお聞かせ願いますか?
カーレースってすごくお金がかかるんで、勝っても赤字なんです。
その上、ランクが上のクラスに行こうと思ったら、スポンサーを見つけて、自分で資金を貯めんとだめなんです。
チームとしても、個人としても。個人で1億持ってたら「乗してくれ」ってお願いに行ったり。そうでなければ、とてつもなく速い人か、人脈の厚い人しか上に行けない状態やったんです。
そんな時に、車のメカニックの人から「おまえ競艇やってみーひんか?」と誘われたのがきっかけです。

それまでに競艇の世界に興味はあったんですか?
いや。全然なかったです。全然知らない世界でした。

実際、訓練所に入って「しまったな」と思われませんでしたか?
いや、それはなかったですね。
試験を受ける前にいろいろと調べるじゃないですか。それで自分の成績次第で収入が増えて、自分の頑張り次第で上のクラスに行けることが分かってたんでね。自分には合ってるなと思いました。

カーレースと競艇の世界って共通点はありますか?
やっぱ、速い者が勝つ。先頭走ってなんぼの世界ですから。気持ち的には全然変わってないですね。

では、レーシングドライバーの経験が競艇に活かされてるところは?
大っきくありますね。精神的なものとか、考え方とか、一緒なんで。
ただ陸の上か水の上かの違いだけで。

繁野谷選手が感じる競艇の魅力っていうのは、どういう所ですか?
やっぱ1マークの展開っていうか、相手が5人いての展開になりますから、カケヒキみたいなね。
車やったら予選上位の人が、そのまま1コーナーに入るという形じゃないですか、ボートやったら一斉に1マークを回るから、相手が多い分だけこっちも難しいし、お客さんも予想するのが難しいしね。



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