決定戦 レース展望

円熟期を迎えた瓜生正義が賞金王初Vへ

円熟期を迎えた瓜生正義が賞金王初Vへ

 9年連続で賞金王の舞台に立つ瓜生正義に「今年こそ!」というムードが漂っている。これまでは年に1回しか住之江を走ることがなく(それが賞金王決定戦)短期決戦の不利を被ってきたが、今年は10月のG1高松宮記念を走り、優勝戦2着という結果まで残している。1号艇の初日トライアルをしっかり勝てば、そのままV一直線のシーンもありそうだ。
 迎え撃つ地元勢は松井繁太田和美湯川浩司。松井は昨年の優勝戦1号艇で逃げ切り態勢に持ち込みながら山崎智也にまくり差しを許して2着に敗れているだけに捲土重来を期して前人未到の賞金王V4に挑む。太田は昨年の優勝戦でパワーダウンした悔しさを晴らしたい。湯川は11月に入ってすぐのG1宮島周年に切ったFは誤算だが、それを補って余りあるスキルを身につけている。3人そろってファイナル進出の可能性は高い。
 池田浩二は期始め11月・G1丸亀周年初日で切ったFが痛いが、賞金王への準備期間は十分。一方、井口佳典は前期末のこととはいえ、10月・G1蒲郡周年でF。そして、今期はSG津チャレンジカップ2日目に妨害失格と大一番を前に雲行きが怪しくなっているのが気がかり。むしろ、最後に滑り込んだ中島孝平田村隆信の方が不気味だ。篠崎元志はSGモーターボート記念優勝戦のF後遺症がどうか…。新田雄史毒島誠齊藤仁の初出場3人は初戦が大きなウエートを占めるが、厳しい戦いは避けられないだろう。