2013年の賞金王決定戦で松井繁、太田和美、湯川浩司がそろってファイナル進出を逃し、賞金王シリーズ戦でも田中信一郎が優勝戦に進めず、地元の誇る「住之江軍団」が全滅してしまった。あれから約1カ月、彼らが早くも復権のチャンスを迎える。今年のグランプリ(賞金王決定戦)が平和島開催でも住之江軍団のモチベーションは下がらない。上記のメンバーに丸岡正典、石野貴之を加えたSGウイナーの地元6人衆がまずは地元周年で賞金稼ぎだ。
そして、この強力地元軍団に割って入るのは地元勢と同様にファイナル進出を逃した瓜生正義。賞金トップ、トライアル初戦1着のアドバンテージを生かせずに敗退し「エンジンは出てました。力及ばずです」と悔しい気持ちを胸にしまって住之江を後にしただけに軽視できない。一方、賞金王決定戦でファイナルに進んで存在感をアピールした田村隆信はトリックスターらしい走りでVを目指す。
賞金王の舞台を経験した齊藤仁は2014年開催のグランプリがホームの平和島開催ということで期するものがあるに違いない。平和島が得意中の得意の平石和男も一走入魂の気持ちが強いだろう。辻栄蔵と山口剛の広島勢、吉川元浩と魚谷智之の兵庫勢。2012年の高松宮記念Vという住之江実績がある峰竜太。ここらがV争いの有力候補だ。