

前日のレース予想だけにとどまらず、当日のスタート特訓情報など充実した直前情報をリアルタイムで提供し、人気を博している「アクアライブブログ」。その筆者である松山広志氏に、予想の流儀や住之江の舟券攻略ポイントを本音で語ってもらった。

元競艇専門紙編集長歴20年、全国競艇専門紙記者クラブ会長。
現在、住之江の開催中は毎日現地に常駐し、アクアライブブログに予想記事を更新中。
これまでにパーフェクト予想5回、準パーフェクト予想11回を数える。
生涯のベストレースは、太田和美が鮮やかなまくり勝ちを決めた、98年の第13回賞金王決定戦(住之江)。

僕はエンジン→コース→選手の順で情報を見ながら予想を組み立てています。ボートレースはエンジンがすべてなので、レース当日朝のスタート特訓や試運転を見たときの気配を最重要視しています。過去のデータは結果論であり、その日の情報が重要。それをモットーにブログでもできるだけ生の情報をお届けしています。

![[その1]1日の前半戦で穴を、後半戦で本命を狙え!](images/s02_02a.jpg)
住之江は水面特性上、全国一くらいにスタートが早くなる傾向にあるため、インが強いんです。
そんな中でも、朝はまだエンジンの出方が揃ってないので、レースが荒れることが多く、舟券予想が一番面白いと言えます。とくに高配当が期待できるのは若手選手でしょうね。前半戦で若手がセンター、アウトに入るとき大胆な荒技に期待するのが◎。今節で言うと、毒島、岡崎、篠崎、西村選手などです。
逆に、後半戦は番組的にも好選手が集まるし、ナイターの場合、特に気温が下がることでエンジンの回転がよくなってスタートが揃うんです。そうすると2、3コースがガードになって外側の艇が攻めて来ないから、さらにインが強くなる。後半戦には1号艇にいい選手が乗っている場合が多いので余計にですね。後半戦で重要なのは、この「イン逃げの見極め」だけだと思います。
![[その2]インの信頼度は「スタート展示」と「風」で判断すべし!](images/s02_02b.jpg)
インの信頼度を見分けるのは、やっぱりスタート展示でしょう。僕ら記者は朝のスタート特訓の状態を見ているので、そこから展示で状況がどう変わっているかを見ます。ペラを付け替えてたり、そのときのコンディションもあるので、判断は難しいんですけどね。
あと、インが負ける要素は風です。向かい風、追い風どちらも影響があるけど、住之江の場合はスタートが早いので、特に追い風だと行き過ぎて1マークで回れずに差されてしまいます。追い風なら5メートル以上は要注意ですね。
レースにはそういった様々な条件が影響するので、僕は現地で朝からずっと観察して、ブログにスタート特訓情報や「各艇の1着可能率」を載せてるんです。よかったら参考にしてみてください。
![[その3]直前の足の気配を重視すべし!](images/s02_02c.jpg)
僕はレース予想を前日と当日の2回更新しています。その理由は、朝のスタート特訓を見ると、昨日と気配が変わっている選手が結構いるんです。選手は夜、宿舎に帰ってからも選手同士で情報収集をして戦略を練っていて、次の日の整備でその戦略が当たれば、前日とは気配が違ってきます。そういった細かい変化をブログの直前予想に反映しています。
![[その4]客観的コメントの方が信憑性は高い!](images/s02_02d.jpg)
選手のコメントというのは、そのエンジン、ボートに乗っている本人がくれる最高の情報なのですが、前検、初日など前半はやや信憑性に欠ける部分があるんです。というのも、前検は同じ班の選手5名と3回のスタート練習を行うほか、何人かの相手と試運転を行うだけで、まだ実戦パワーの部分が確かではない。その時点でコメントを求められるので、ある意味、リップサービス的な話になる傾向もあります。信憑性を問うなら、「出てる」というコメントより、「出ていない」の方が確かかも知れません。さらに、他の選手による「あの人は出ている」あるいは「出ていない」などの客観的コメントの方が真実味がありますね。僕は、ピットより水面上の選手の動きを重要視していますが・・・。
![[その5]エンジンの良し悪しは、前回使用者の気配で判断せよ!](images/s02_02e.jpg)
今の住之江のエンジンに「これは絶対出る」っていうのはなくて、連対率もあまりアテにならないんです。データはあくまで結果論で、2連率50%といっても、実際の1着回数はその半分もなかったりする。今一番出てるエンジン(10号機)も2連率が30%ちょっとだしね。
逆に僕が重視するのは、データよりも過去に誰がどのように使用していたかです。それもA1級選手だからいいってわけじゃない。A1級選手はいいペラを使っていて、それがただ合っていたという可能性があるから、むしろ第1、2レースあたりを走ってるような選手が出ているほうが期待が持てます。だいたい、過去2節分くらいのエンジンの気配を追っていくのが大事だと思いますね。
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