昨年から初日トライアル枠番が獲得賞金順というシステムに変更された。1、4、5、8、9、12位によるレースと2、3、6、7、10、11位によるレースに分かれての開幕カードは、賞金ランクトップの山崎智也、2位の松井繁が有利になる。ただ、山崎は11月・蒲郡MB大賞初日ドリームで切ったフライングが割り引き材料。舞台が住之江ということに2年ぶり11回目の出場というキャリアを加味すると、やはり松井の本命視は当然だろう。7年ぶりの賞金王Vで王者の値打ちを見せる。 |
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98年の初出場から9年で8回の出場。12人に入れなかった01年は賞金王シリーズ戦で優勝。今年は押しも押されぬ「賞金王の顔」濱野谷憲吾が松井に迫る一番手になるか。住之江が減音型モーターになって初めての賞金王ということは、減音型モーター巧者の濱野谷にとっては好材料だ。松井といきなり激突する初日第11レースは目が離せない。 |
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97年の初出場以降、出場を逃したのは02年だけという山崎も前述のFハンデがなければ本命候補。そして、昨年の覇者・辻栄蔵は4年連続の出場。どのコースからでも繰り出す俊敏ハンドルに磨きがかかり、連覇の楽しみは膨らむばかりだ。 |
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3年連続8回目の出場となる上瀧和則は、一昨年の無念(道中で先行しながらも、田中信一郎に逆転を許し2着)を晴らすべく態勢を整えている。 |
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今回が出場3回目の瓜生正義、2回目の川崎智幸は、ともに「決め手」勝負になると厳しく、評価を下げた。 |
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あと、初出場の中村有裕、坪井康晴、魚谷智之、中澤和志、三嶌誠司だが、いままで初出場で優勝した例がない(第1回を除く)ことを考えると苦しいか。しかし、中村、魚谷は常識外の走りを秘めている。大仕事があるとすれば、この2人か。 |