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vol.11

決定戦出場 絶対当確ライン&最低ライン

いよいよ11月19日から津でSGチャレンジカップが始まります!

現段階で決定戦出場が当確と言えるのは8位の篠崎元志選手まで。チャレンジカップの6日間で残るイス4つが埋まることになります。(9位・湯川浩司選手や10位・田村隆信選手も、最終日に近づけば当確になるとは思います。)

まず、優勝戦がどんな結果になろうとも、絶対に決定戦出場当確と言えるラインは6527万円以上です。
(現在13位・齊藤仁選手がチャレンジカップで予選オール1着→準優1着→優勝戦2着だった場合の獲得賞金が6527万円程度になります。)

次に、最低ラインは12位・峰竜太選手の5919万ですが、峰選手はチャレンジカップはF休みで不参加ながら、11月21〜24日に鳴門・一般戦に出場予定です。
峰選手がここでほぼオール1着で優勝すれば、6100万あたりまで上がってきます。

≪お詫びと訂正≫
11/7UPのVol.8コラムで、峰竜太選手が11月24日までに稼ぐ最大金額を6055万程度と算出しましたが、鳴門・一般戦は「日本財団会長杯競走」で、優勝者には日本財団会長賞として別途50万円が加算されるため、実際の金額は6105万程度となります。


6000〜6100万円への勝負がけ条件

決定戦出場へのラストチャンスは、12位の峰選手を超えることが最低条件となります。
峰選手の24日までの獲得賞金は6000万〜6100万の間と思われます。
そこで、6000万〜6100万に届くための条件をまとめてみました。

【6000〜6100万円への勝負がけ条件】
チャレンジカップ前の
順位
チャレンジ
カップ出場
6000万への
必要金額
6000万超え
条件
6100万への必要金額 6100万超え条件
8位篠崎 元志7344万 F休み-すでに
決定戦当確
- すでに決定戦当確
9位湯川 浩司6155万出場-すでに
6000万超え
- すでに6100万超え
10位田村 隆信6101万 出場 -すでに
6000万超え
- すでに6100万超え
11位中島 孝平5963万 出場 37万途中帰郷
以外
137万 最終日選抜B戦
完走、または
第9レース2着以内
12位峰  竜太5919万F休み
鳴門・一般戦
に出場
81万予選突破181万節間オール1着
→優勝
賞金王決定戦出場ボーダーライン
13位齊藤 仁5530万 出場 470万優出完走570万 優出4着以内
14位篠崎 仁志5343万 出場 657万 優出3着以内757万 優出2着以内
15位田中信一郎5329万 出場 671万 優出3着以内771万 優出2着以内
16位秋山 直之5148万 出場 852万 優出2着以内952万優勝
17位平石 和男5125万 出場 875万 優出2着以内975万優勝
18位丸岡 正典5028万 出場 972万優勝1072万優勝
19位山崎 智也4974万 出場 1026万優勝1126万優勝

13位・齊藤仁選手は現在(チャレンジカップ前)5530万で、6000万まで470万も差があります。
チャレンジカップ最終日の結果が特別選抜A戦1着でも節間329万程度しか稼げず、優出6着で541万程度となります。※Vol.8の節間平均獲得賞金額を参照。
すなわち、齊藤選手が6000万に届くには、優出して完走することが条件となります。
13位以下の選手は最低でもチャレンジカップ優出が条件です。

14位・篠崎仁志選手、15位・田中信一郎選手は優出3着(節間平均獲得賞金681万程度)が必要。
16位・秋山直之選手と17位・平石和男選手は優出2着(941万程度)が必要。
18位・丸岡正典選手は6000万まで972万差で、優出2着では6000万にギリギリ。優勝のみが確実な決定戦出場への条件となります。

もし、峰選手が鳴門・一般戦で完全優勝したら?

もし、峰選手が鳴門・一般戦をほぼオール1着で優勝すれば6100万になります。
6100万が条件となれば、11位・中島孝平選手も、うかうかしていられません。
中島選手は6100万へあと137万が必要。チャレンジカップで予選落ちして最終日が1〜8Rの一般戦で終われば、節間平均獲得賞金額は100万円程度となるため峰選手に追い越されてしまいます。
中島選手は6100万へ向け、最終日に選抜B戦完走、または第9レースで2着(141万程度)以上が必要です。
13位・齊藤選手は優出4着以内が必要でしょう。
14位・篠崎選手から15位・田中選手までは優出2着以内。16位・秋山選手以下の選手は優勝が条件となります。

最終ボーダーは6100万よりも上か??

現在の出場権争いによく似たケースが2009年のチャレンジカップです。

【2009年チャレンジカップ前後の賞金ランク】
チャレンジ
カップ前の
順位
チャレンジカップ
最終日レース結果
チャレンジ
カップ
節間獲得賞金
チャレンジ
カップ後の
順位
8位坪井 康晴7246万特別選抜A戦4着(準優3着)310万8位7556万
9位田中信一郎6725万特別選抜B戦5着(準優6着)230万11位6955万
10位濱野谷憲吾6589万予選落ち124万13位6713万
11位白井 英治6576万F休み--14位6576万
12位赤岩 善生6431万特別選抜B戦1着(準優5着)387万12位6818万
13位田村 隆信6172万優出3着(準優2着)1191万10位7363万
14位魚谷 智之5667万特別選抜A戦5着(準優4着)288万15位5955万
32位原田 幸哉3878万優勝(準優1着)4165万7位8043万

この時は、8位・坪井康晴選手以上の選手はほぼ当確。
9位〜12位が混戦で、11位・白井英治選手がチャレンジカップF休み。
私は、白井選手を超えれば当確では?と思っていました。

そこで、白井選手を超える人数と確率というものを、チャレンジカップ優勝戦1〜6着が出場選手52人の中からランダムに選ばれることを想定して計算しました。

【白井選手を超える人数と割合】
0人 7.57%
1人 41.00%
2人 37.60%
3人 12.02%
4人 1.69%
5人以上 0.12%

結果、白井選手を3人以上超える可能性は、12.02%+1.69%+0.12%=13%程度
逆に言えば、白井選手を超えれば87%決定戦当確!だったのです。

ところが実際の結果、9位・田中信一郎選手、12位・赤岩善生選手が準優進出。
13位・田村隆信選手が優出! そして下位から原田幸哉選手が優勝!!
白井選手を超えた人数は「3人」(赤岩、田村、原田選手)。

最終的に白井選手は14位、濱野谷憲吾選手は白井選手を超えていながらも13位になったのでした。低い確率だろうなあ〜と思っていたことが起こったのです。

【2009年の選手を今年に置き換えてみると…。】
2009年 2013年
9位 田中信一郎 9位 湯川 浩司
10位 濱野谷憲吾 10位 田村 隆信
12位 赤岩 善生 11位 中島 孝平
11位 白井 英治 12位 峰  竜太
13位 田村 隆信 13位 齊藤  仁
優勝者 原田 幸哉 下位からの優勝者

湯川選手や中島選手は準優進出(3着以下)、13位・齊藤選手が優出3着、下位から優勝者が出て、10位・田村選手(予選落ち)と12位・峰選手が13位以下に!?
ということが2009年に起こりました。
個人的には、計算をしながら背筋がゾッとしたチャレンジカップ6日間でした。

だからこそ、今年も峰選手(6100万円)を超えても当確と言い切れない怖さがあるのです。
怖い=予想を覆すドラマが起こる!?
そんなチャレンジカップがついに始まります。

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